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基本性能のチェックポイント

各社から液晶テレビが発売されており、カタログにはそれぞれの優れた点が謳われています。しかし、カタログを見ても各社で用語が違っていたり、都合の悪いことは書いてなかったりと、どこを見ればよいのかわからない人が多いのではないでしょうか。
ここでは、液晶テレビの基本性能に関わるチェックポイントを比較できるようにまとめてみました。

画面サイズ

画面の対角サイズ(左上角から右下角までの長さ)です。同じサイズならワイドテレビの方が縦が狭く横が長い画像になり、従来(4:3)テレビの方が幅が狭く高さが大きい画像になります。それに比例してテレビの幅も変わるので、設置スペースに必要な幅が違ってきます。

また、ブラウン管テレビでは周囲に黒い余白が必要なため、実際の画像サイズはブラウン管サイズより2インチ前後小さくなりますが、液晶テレビでは画面の隅々まで表示されるため、実際の画像サイズで表示されています。例えば、26インチの液晶テレビを買えば、28インチのブラウン管テレビとほぼ同等の画像サイズを得られます。

液晶テレビはチラツキが無いので、視聴距離はブラウン管テレビの縦サイズの5〜7倍に対して、液晶テレビは約3倍の距離で視聴することができます。また、液晶テレビは画面のフチや奥行きが小さいので、スペース的にも視聴距離的にも、今までのテレビより大きな画面サイズのものを置くことができます。ただし、液晶テレビは大きくなると消費電力が旧に多くなるので、設置スペースだけでなく、部屋の広さや目的、ランニングコストも考えて選べぶとよいでしょう。

画素数

画面上のドットの数です。画面サイズのわりに画素数が多いと、よりきめ細かい画像が得られます。逆に画面サイズのわりに画素数が少ないと思ったより粗く感じるかもしれません。
表記方法には、640×480ドット(ピクセル)や92万画素(640×480×3色)、VGAなどがありますが、同じきめ細かさを表しています。

画面サイズ
総液晶素子数表示
ドット数表示
パソコンの
画面規格表示
13〜17インチ

約92万素子
(約31万画素)

640×480ドット
VGA
15〜20インチ
約144万素子
(約48万画素)
800×600ドット
SVGA
15〜20インチ
約235万素子
(約78万画素)
1024×768ドット
XGA
20〜50インチ
約315万素子
(約105万画素)
1366×768ドット
WXGA
16〜30インチ
約393万素子
(約130万画素)
1280×1024ドット
SXGA
22〜70インチ
約621万素子
(約207万画素)
1920×1080ドット
WUXGA

画素数表示の場合は、ドット数に各色の液晶素子数をかけてドット数×3倍の液晶素子数を表示している場合が多くなっています。

表示色

赤・緑・青の3色を何段階で表示できるかを現しています。一般的には、各色256段階(8ビット)ずつの場合に約1677万色になります。
約1677万色でフルカラーと呼ばれています。それより少ない場合は、液晶素子の階調精度が劣ることを現します。具体的には、白飛びや黒沈みが起きやすくなります。

最大照度

画面の明るさを現しています。バックライトの明るさや液晶パネルの透過率が影響します。
数字が大きい程、画面全体が明るくなるだけでなく、色の階調表現力も豊かになります。

コントラスト比

真っ白と真っ黒の比率を現します。液晶テレビでは、常にバックライトが点灯しているため、いかに真っ黒を表示できるかが画質に影響します。また、真っ白はバックライトの明るさや液晶パネルの透過率が影響します。
コントラスト比が優れていると、画像にメリハリが出しやすく、高画質が得られる可能性が高くなります。少ないと、黒が浮いた画像や白が暗い画像になります。

内蔵チューナー

チューナーを内蔵しているものと、液晶テレビとは別のユニットになっているものがあります。当然一体型の方が設置しやすくすっきりしますが、壁掛もできる超薄型テレビでは画面周りがすっきり設置できるチューナーが別置きタイプが多くなっています。
地上波(VHF,UHF)・地上波デジタル・アナログBS・デジタルBSなど、製品によって違います。特に安価な液晶テレビではBSデジタルチューナーが入っていない場合が多く、テレビを購入する場合には、注意が必要です。

入力端子

ビデオ端子(RCAピン端子やS端子)の他、デジタルBS用のD端子(D1〜D5の種類有り)や、パソコン用のミニD-sub15ピン端子を装備したものがあります。
HDMI端子は、映像や音声、制御信号を一つにまとめたハイビジョン時代の標準的な端子です。1本のケーブルでテレビやDVDレコーダーの機器を接続することができます。
今後のデジタル放送を考えると、D3/4/5端子やHDMI端子の有無には注意したほうが良いでしょう。

その他は、各製品の特徴を見て、自分のニーズに合ったものを選ぶと良いでしょう。

最新トレンドを踏まえたテーマ毎のお勧め製品は、こちらを参考にご覧ください。
目的別に実用性の高い製品や買って後悔しないと思われる製品を取り上げています。


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