最新トレンドのチェックポイント
HDD&DVDレコーダーは、進化の速いパソコン部品を多く流用しているため、新製品が発売されるごとに性能がアップしています。ここでは、最近発売された商品を比較し、最新トレンドや将来的に有効な機能をピックアップしてみました。
HDDの大容量化
- HDDの大容量化も一段落し、標準機で250GB、上級機で500GB〜1000GBが定番となっています。250GBでも最大400時間以上の録画が可能で、一般的な使いかたなら十分です。BSハイビジョン放送だと約22時間と心細いですが、長時間録画(MPEG AVCエンコード)対応機なら約90時間となんとか実用的な録画時間が確保できます。もし、ハイビジョン放送を頻繁に録画するなら500GBや1000GBの製品を選んでおいた方がよいでしょう。
- パソコンではHDDは消耗品であり、ビデオレコーダーとして使用した場合も、その耐久性には未知の部分があります。メーカーでは3〜5年も使ったら買い替えさせたいようで、アップグレードサービスやリムーバブルHDD(脱着式HDD)に対応した製品が発売されていません。
- やっとブルーレイレコーダーが普及し始め、HDDの容量に頼らなくても済むようになってきました。ただ、まだブルーレイディスクは高価で、メディアの価格が下がるまでは、AVCRECやHDRec対応機を選んでおくが無難かもしれません。
地上波デジタルチューナー内蔵
- 最近の製品は地上波・BS・CSデジタルチューナーを標準装備しており、上級機ではダブルチューナーも標準になりつつあります。
- ダブルチューナーは使用パターンによっては制約があるものがあります。なるべく制約の少ない製品の方が、使い勝手は良いでしょう。
ハイビジョン録画対応
- 「ハイビジョン対応」の表示がある製品は、HDDにハイビジョン画質で録画することができます。ハイビジョン録画はデータが大きくなるので、ハイビジョン録画中心の使いかたをするには500GB以上のHDDでないと実用的ではないかもしれません。
- 最近増えてきた長時間録画(MPEG-4 AVCエンコード)対応機なら、HDDが250GBでも約90時間の録画が可能です。さらに従来のDVD-Rメディアに録画可能なAVCRECやHD Rec対応機が発売されています。AVCREC対応機はDVD-Rに最大約1時間40分、HD Recは最大約2時間を録画できます。ただし、双方の方式で互換性は無く、対応機もまだ普及していないので、個人的な保管用となります。
- ブルーレイディスクレコーダーなら、ハイビジョン画質のままブルーレイディスクに録画することができ、HDDの容量が少なくても実用になるでしょう。ただ、ブルーレイディスクはメディアがまだ高価なのが難点です。AVCRECやHD Rec対応機なら従来のDVD-Rにハイビジョンを録画できるので安心です。
ブロードバンド対応
- LAN端子を装備したHDD&DVDレコーダーです。インターネットを経由して電子番組表や独自メニューサイトに接続し、録画予約やタイトル自動入力などが行えます。携帯電話やパソコンの電子メールで外出から録画予約できたり、LANを経由して他社テレビやパソコンと連携できる製品もあります。
- 実際にできることは、メーカーによりさまざまなので、事前に確認するとよいでしょう。
- インターネットに接続する機能については、ADSLや光ファイバー、CATVなどのブロードバンド回線契約が別途必要になったり、ルータ等のネットワーク設定の知識が必要なものがありますので、購入前によく調べることをお勧めします。
EPG(電子番組表)対応
- 番組表を表示して録画予約できる機能です。BSアンテナで番組表データを受信し、アナログ地上波・BS放送の番組表を画面に表示でき、選択してそのまま録画予約ができます。また、ブロードバンド回線でインターネットに接続して電子番組表(iEPG)を取得したり、キーワードやジャンルで条件に合った番組を自動録画できる製品もあります。
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目的別に実用性の高い製品や買って後悔しないと思われる製品を取り上げています。