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プラズマテレビのチェックポイント

各社からプラズマテレビが発売されており、カタログにはそれぞれの優れた点が謳われています。しかし、新しい商品だけにカタログを見てもどこを見ればよいのかわからない人が多いのではないでしょうか。
ここでは、プラズマテレビの基本性能のチェックポイントをまとめました。

基本機能のチェックポイント

画面サイズ

見た目のサイズです。従来のテレビと同様、部屋の広さや目的に合わせて選びます。プラズマテレビは画面の縁や奥行きが小さいので、同じスペースでも今までのブラウン管テレビより大きな画面サイズのものを置くことができます。

画素数

画面上のドットの数です。画面サイズに対して画素数が多いと、よりきめ細かい画像が得られます。逆に画面サイズに対して画素数が少ないと、思ったより粗く感じます。 画素数表示には、1024×768ドット(ピクセル)や235万画素(1024×768×3色)、XGAなどがありますが、これらは同じきめ細かさを表しています。 画素数表示の場合は、ドット数に青赤緑色の素子数をかけてドット数×3倍の素子数を表示している場合が多くなっています。
ハイビジョン放送には、走査線の送信モードに525i, 525p, 750p, 1125iの種類があります。数字は垂直方向の走査線数、iは「インターレース(一本おき走査表示方式)」、pは「プログレッシブ(全走査線表示方式)」を表わします。
本来、垂直方向の走査線数以上の画素数が無いと、ハイビジョンの画質を再現できませんが、業界では垂直解像度750本以上を「ハイビジョン対応」と表示しています。しかし、750本では1125i本来の高画質は表示できず、画像を変換処理して表示することになります。

    走査線のうち上下に制御や付加情報のために使われる走査線があるので、一番高画質の1125iモードでも、画像用走査線数としては1080本あればフルスペックハイビジョンが表示できます。

表示色

赤・緑・青の3色を何段階で表示できるかを現しています。プラズマテレビでは、赤・緑・青256段階(8ビット)ずつの約1677万色が一般的です。

最大照度

画面の明るさを現しています。発光体の性能が影響します。 数字が大きい程、画面全体が明るくなるだけでなく、色の階調表現力も豊かになります。

コントラスト比

真っ白と真っ黒の比率を現します。プラズマテレビでは、常に残光があるため、いかに光漏れやフィルタ対策がされて、真っ黒の表現できるかが画質に影響します。
コントラスト比が優れていると、画像にメリハリが出しやすく、高画質が得られる可能性が高くなります。少ないと、黒が浮いた画像や白が暗い画像になります。

内蔵チューナー

チューナーをテレビ本体に内蔵しているものと、別のユニットになっているものがあります。設置スペース的には、一体型の方が扱いやすいでしょう。ホームシアターを考えている場合は、セパレート型やチューナ別売のモニタータイプの方が使い勝手やシステム管理の都合が良い場合もあります。
地上波(VHF,UHF)・デジタルBS・110度CSなど製品によって内蔵されているチューナーが違います。特に従来のテレビには内蔵されていたものが多かったアナログBSチューナーが入っていない場合があり、見たい番組がある場合には注意が必要です。

入力端子

ビデオ端子(RCAピン端子やS端子)の他、デジタルBS用のD端子(D1〜D5の種類有り)や、パソコン用のミニD-sub15ピン端子を装備したものがあります。
今後のデジタル放送を考えると、D端子の種類には注意したほうが良いでしょう。

冷却ファン

プラズマテレビの場合、広い面積で蛍光灯を点灯したり、薄型に設計するため、画面の発熱量が多くなっています。その対策として画面に冷却用ファンが内蔵されているものがあります。
しかし、家庭環境で使用するときや映画の静かなシーンを見るときは、ファンの騒音が結構気になるものです。「ファンレス」や「静音化設計」を謳っているプラズマテレビの方が安心です。

設置スペース

壁掛けテレビを連想する人も多いかもしれませんが、プラズマテレビは重量が重いため、壁が重量に耐えられるとは限りません。壁掛けや天井吊りの場合は、設置予定場所の状態を先に確認しておいたほうが良いと思います。
家の改造工事まで考えていないのなら、スタンドを使った設置方法を考える方が無難でしょう。
スタンドの場合、卓上用や床置き用などの種類があるので、選んだ製品に欲しい形式のスタンドがあるか、またそのスタンドのサイズはどのくらいかも確認しておいた方が良いでしょう。

最新トレンド機能のチェックポイント

 

高階調化

パソコンのディスプレイ業界では、RGB各色256階調の約1677万色でフルカラーと言っていましたが、夕空や人物の顔に線(疑似輪郭)が出てしまう場合がありました。そこで、各色の階調を1024階調や2048階調にした製品が出始めました。

RGB各色1024階調では約10億7千万色、2048階調では約36億2千万色にもなり、再現の難しい真っ黒付近や真っ白付近の表現力が豊かになります。あとは、各メーカーの画像処理制御技術次第で、各社腕の見せ所と言ったところです。

地上波デジタル対応

現在発売されているプラズマテレビには、地上波デジタル、BSデジタル、CSデジタル、地上波アナログチューナーが内蔵されています。今後は地上波アナログチューナーが省かれた機種も出てくるでしょう。格安メーカーの製品にはBSデジタルやCSデジタルチューナーが省かれている場合があるので、注意が必要です。

電波の状態が悪く地上波デジタルが視聴できない人は、CATVのデジタル放送サービスを利用する方法があります。CATVのデジタル放送対応セットトップボックス(各CATV局専用チューナ)ならば、電波に関係なく、地上波デジタルやデジタルBSのデジタル機能を楽しむことができます。その場合、テレビのチューナーは使わないので、地上波デジタルチューナーの無いテレビでも構いません。ただし、ハイビジョンの高画質や画面上の文字をきれいに表示するには、D3〜D5端子以上の付いたテレビが必要になります。

ブロードバンド対応

LAN端子を装備したテレビです。地上波デジタル放送の双方向通信サービスや独自メニューサイトにインターネットを経由して接続します。
従来のBSデジタルやCS放送でも双方向サービスはありましたが、電話回線を使っているため、電話代がかかっていました。LAN端子があればADSLや光ケーブル、CATVなどの格段に高速なブロードバンド回線を利用でき、電話の話し中や電話代を気にせずに快適なスピードでサービスを利用できます。
LAN端子を装備したテレビはホームページ閲覧やソフトウェア更新サービス、ネットワーク機能(DLNA対応)などの付加機能が利用できるものもあります。

EPG(電子番組表)対応

テレビ画面に番組表を表示できる機能です。地上波もしくはBSアンテナで番組表データを受信し、地上波・BS・110度CSの番組表を画面に表示できます。
番組表画面で番組を選択すると、そのチャンネルに切り替わります。また、製品によってはキーワードによる番組検索ができたり、ビデオやDVDレコーダーと連動してそのまま録画予約ができるものもあります。

HDMI端子

映像、音声、制御信号を1つにまとめたハイビジョン対応の端子です。テレビやDVDレコーダー等の機器間を1本のケーブルで接続できるので、見た目がすっきりし、複数の機器を連携した機能が使えます。
これからプラズマテレビを買うのであれば、HDMI端子付きの製品を選んでおくと安心です。

その他は、各製品の特徴や機能を検討したり、実物の画質を見て、自分の好みに合ったものを選ぶと良いでしょう。


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