■Macinosh版newCIDフォントの導入手引き
Acrobat4とNewCIDフォント（埋めこみ＆アウトライン化可能なフォント）の発売により、フォント環境が一気に変わるかに見えましたが、何か釈然としないフォント廻りの状況から、いまだにフォントをためらっている方が多いのではないでしょうか。
今回、PS3プリンタに切り替えるのを機に、プリンタフォントを有無による各種フォントの出力状況をテストしましたので、結果をまとめます。
●テストの目的
現在使用しているソフトウェア（PageMaker6.53J&6.0およびIllustrator8J ）について各フォントの出力可否を調査する。
●テスト条件
テストは下記の条件で行った。
・MacOS8.1
・ ATM4.5
・LaserWiter8.5.2（PostScriptオプション［フォント代用］＝オン、 ［ダウンロード
フォント可能なフォントを制限しない］＝オン）
・プリンタ（PostScript3 ver.3010.106、内蔵フォント=リュウミン-LKL、
中ゴシックBBB）
●テスト結果
| フォントの種類 |
プリンタ
フォント
の有無 |
PageMaker6.53Jの
プリントコマンド |
| [プリント] |
[Option]+
[プリント] |
| 細明朝体 |
有 |
○ |
○ |
| 中ゴシック体 |
有 |
○ |
○ |
| 等幅ゴシック体 |
代替 |
○ |
○ |
| TrueTypeフォント |
無 |
○ |
○ |
プロテクト無しATMフォント
（newCID等） |
有 |
○ |
○ |
| 無 |
× |
○ |
| スクリーンフォント |
有 |
○ |
○ |
| 無 |
× |
ジャギー |
Ｅ
Ｐ
Ｓ
内
の
フ
ォ
ン
ト |
プロテクト無しATMフォント
(フォント含む保存) |
有 |
○ |
○ |
| 無 |
○ |
○ |
プロテクト無しATMフォント
(フォント含まない保存) |
有 |
○ |
○ |
| 無 |
× |
× |
スクリーンフォント
(フォント含む保存) |
有 |
○ |
○ |
| 無 |
ジャギー |
ジャギー |
スクリーンフォント
(フォント含まない保存) |
有 |
○ |
○ |
| 無 |
× |
× |
※全ての組み合わせはないので、フォントの条件には偏りがありますが、あらかじめご了承ください。
●傾向とまとめ
- プリンタフォントがあれば、どの場合も出力可能。
- PageMaker上のTrueTypeフォントは、いずれの場合も出力可能。
- PageMaker上のプロテクト無しATMフォントは、プリンタフォントが無くても[option]+[プリント]で出力可能。
- EPS上のプロテクト無しATMフォントは、プリンタフォントが無くても、EPS保存時にフォントデータを含めて保存することで出力可能。
